MEETS 新幹線

赤い新幹線E6系を追え!目次に戻る

赤い新幹線E6系を追え! 【Vol.02】E6系の車体づくりは巨大プラモデルのようだった!

いいね!

mixiチェック

赤い新幹線E6系

大興奮! 見たことないその姿に大興奮!超レアなアルミ剥き出しの新幹線。

「新幹線なんでも調査隊」隊長のミッションを受け隊員たちがやってきたのは、兵庫県にある川崎重工業の車両工場・構体(こうたい)課。ここでは、屋根や側面など新幹線のボディを構成するパーツを、アルミ材を加工して製作しています。ちなみに、屋根部分を「屋根構体」、側面を「側(がわ)構体」、車両の連結部にあたる部分を「妻(つま)構体」、車両の土台となる部分を「台枠」と呼んでいます。

新幹線E6系

新幹線E6系

新幹線E6系

新幹線E6系

E6系の場合、中間車両が全長約20m。そのサイズの構体を組み上げていく作業は、まるで巨大なプラモデルづくりのようです。

新幹線E6系

男性隊員

アルミの新幹線、カッコイイなー!

女性隊員

中間車両の場合は「妻構体」が2つ、先頭車両の場合は「先頭構体」と「妻構体」になるわけね。

ちなみに、側構体と屋根構体には、「ダブルスキン構造」という段ボールのような構造を採用しています。これにより、アルミの軽量性に強度をプラスするとともに、極力薄くできることで室内スペースを確保。さらに、構体の加工作業を省力化できるなどさまざまなメリットをもたらしています。

女性隊員

こんなところにも300km/hで走行するための技術が活かされているのね。

新幹線E6系

なるほど! 新幹線E6系の何コレ!すべて揃えると先頭車両の大きさになります。

屋根や側のように長くて大きい構体部分は1枚あたりが大きなパネルを組み合わせてつくりますが、流線型にデザインされた先頭構体づくりでは、大小さまざまなパネルを何十枚も張り合わせてつくります。しかも、流線型のため1枚1枚のパネルを曲面に合わせて正確に加工しなければなりません。そこで必要となるのがこの木型。

新幹線E6系

新幹線E6系

アルミ材パネルを木型の一部分に合わせ、どこをどう曲げるかアタリをつけ、経験に培われた勘を頼りに加工(手曲げ)していきます。

男性隊員

先頭車両づくりでは、まずこの木型を製作。木型をすべて揃えると先頭車両と同じ大きさになるんだって。

なるほど! ゼロからつくる醍醐味!先頭構体作業は家づくりにも似ています。

複雑なカタチをした先頭構体作業では、鉄骨で治具(じぐ)という屋台骨をつくり、治具を支えに提灯の梁のように骨組みを完成させ、その上にパネルを張り合わせていきます。

新幹線E6系

ノーズの断面部で茶褐色に見えているのが治具ね。

女性隊員

パネルは車体の内側から溶接しますが、E6系のノーズ部分はとても細長く狭いため、作業員が入るのもひと苦労。特にE6系はミニ新幹線で幅も狭いため、その中で窮屈な姿勢のまま数時間作業することもしょっちゅうあるそうです。

男性隊員

新幹線E6系

大変な作業ですが、何もないところからひとつひとつカタチにしていくところが先頭構体作業の醍醐味。その様子は、更地に基礎を築き、柱を立てカタチにしていく家づくりにも似ていると言います。

新幹線E6系コラム

平面のパネルを叩いて寄せて立体に!

先頭部分の曲面に合わせてアルミ材パネルを加工する工程を「手曲げ」と言います。パネルを木型に合わせアタリをつけてから専用のプレス機で加工。パネルの端を叩きながら寄せ集めるプレス機の動きと熟練の技で、平面だったパネルが見る見る立体に。ベテランの作業員になると曲面を見ただけでどう加工すればいいか分かるそうです。

新幹線E6系コラム