車体の揺れを感知して左右の振動を低減する装置を、全車両に搭載しました。高速化に対応して応答性と出力を高めた電気式アクチュエータを採用し、さらなる乗り心地向上を図りました。
新幹線区間においてカーブ通過時の乗り心地を向上させるために、全車両に車体傾斜装置を装備しています。空気ばねにより車体を最大1.5度傾斜させて遠心力を緩和することで、乗り心地を改善するとともに、通過速度向上を実現します。半径4000mの曲線を320km/hで走行することが可能です。
ブレーキ力を適正にコントロールするブレーキシステムを採用することにより、320km/hの最高速から、従来の車両(275km/h)並みの距離で停止することが可能です。
11号車に分割併合装置を搭載しており、「E5系」との連結を可能としています。
側面の機器カバーには可能な限り吸音材を取り付け、騒音低減を図っています。さらに台車部はカバーで覆うことによって、騒音を抑えるとともに、車体側面を平滑にして空力音を低減させています。
低騒音型のパンタグラフを採用し、パンタグラフの両側には遮音板を設けました。また、新幹線区間を1台のみのパンタグラフで走行することにより、沿線騒音の低減を図っています。
高速でトンネルに突入した際に出口で発生する音(トンネル微気圧波)を抑えるために、先頭車にはアローラインをベースとした形状を採用しました。そのノーズ部分は13mにもおよびます。